新年あけましておめでとうございます。
年末はばたばたで、記事を書くことができず。
新年から少しヨタ話を。
田舎のおじさんの話
ウチのおじさんは、その世界ではかなり腕のいい職人さんらしく、おじさんしかできない仕事があるそうで。
70歳を目前にしても、わりと仕事が入ってくる人だ。
ところが、最近、仕事の様相が変わってしまったそうで。
酒飲みながら聞いたのでうろおぼえだけれど、仕事が忙しい時期に、おじさんしかできる人いないので、どうしてもやってほしいと言われた仕事。
なかなか手が回らないうちに、相手から連絡があり、機械でなんとか作ることに成功したと。
そういう事例が増えてきてるらしく、逆に機械ではできない難しい仕事が入ってくると。
これを聞いて以前に読んだ本を思い出した。
インクス流!―驚異のプロセス・テクノロジーのすべて
携帯の金型の製造プロセスを匠の技をあらゆる角度から解析し、各プロセスをIT化することで24倍に超短縮したって話。
その方法も、人間の意思決定が不要な部分は極力自動化し、PC-Linuxを使った並列処理と、工場とコンピューターをネットワークで直結させるという従来の自動化を大きく越えるもの。
こうした従来人がやっていた部分のIT化は最初は、PC・ネット業界を除けば、その容易さからAmazonに代表される流通業からいち早くはじまったのだけど、いよいよ製造業に移ってきているのだなと。(おじさんのはPC使ってないただの機械での自動化かもしれんのでちょっと拡大解釈かも?
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
の中に
産業革命は経済の筋肉系を提供しというくだりがあったけど、製造業のIT化は筋肉を動かす神経網のひとつなのかなと。
情報革命は経済の神経系を提供する
生産コストの劇的な低下と、パーソナライズされた製品が生まれやすくなると。
[独占単独インタビュー]ティム・オライリーが語る「Web 3.0」とは? | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2006/12/19/594
現在はアウトソーシング製造が主体だが、今後はもっとパーソナライズド製造が進むだろう。中長期的な流れの中で、我々はまさにパーソナライズド製造の始まりを目撃しつつあるのだ。
総表現社会のおよぶ先が、もっと広範なリアルな製品にもダイレクトに適用されるようになる。
Web2.0の次、Web3.0はなによ?という話題が最近聞かれるけど、むしろ次の質的変化よりも量的変化に移ってきているのではないかと。
それでもやはり考えてしまう。
次はなんだろうか?
筋肉、神経の次は、やはり意識をもった脳?
その次はその脳の使い方だろうか?
そんなことを酒飲みながら思った正月だった。
今年も、いろいろ思いついたものを作りつつ、たまには思いついた考えも書いていこうかと。
今年も、よろしくお願いします。
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