インターフェース重要

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最近、ひしひしとインターフェース重要という予感がする。

そんなことは昔から言われてるし、わかりきったことじゃないか?
今さらなに言ってんだと思われるかもしれないが。


思った理由をメモ。


DS、Wiiの革新点

インターフェースの変更、扱いやすさ、敷居をさげ、間口を広げ、それを生かしたソフトを出すことで、ユーザー層を拡大することに成功しつつある。
インターフェースが破壊的イノベーションにつながった例。


あちら側とこちら側のデバイドを越えるものと埋めるもの

という感じのテーマがまわりの友人と話していて最近、よく出てくる。

ネットにも詳しく、普段学生に接する仕事をしているある友人。
彼の意見をまとめると。

  • 学生や若い世代でもmixiぐらいしかやらない層が相当多い。(学生だと5割ぐらい)
  • ネットを使っている人と使っていない人との差がありすぎる。若い人ほどその傾向が顕著。
  • RSSリーダーや、ソーシャルブックマーク、googleラボのサービスの良さを力説しても振り向いてくれる層は限られている。
  • この状態はネットがもっと洗練されて飛躍的に便利にならない限り半永久的。
  • ただ大手マスメディアの眼の届かないところで行われるネットでの論議というのは、それが正論であればひろがるし、必ずネットを越えて波及する。
  • それは結局口コミだったり、本だったりという超アナログ的方法だったりするところが面白い。

2つの世界のデバイドが相当長く残るだろうということは、「Web進化論」を読んでなくても、現場の鋭い人には感じられてるんだなぁと。
そしてネットが多くの人が使われるようになるにはインターフェースが鍵なのは明らかだとも。
でも、そこは長らく大事だと言われながら、なかなか日の当たらなかった場所のような気がする。
でも、最近変わってきた気がするんだよなぁ。

そんなことをぐだぐだ考えながら、iPhoneについて記事を書くために情報を集めていたら、その中にドンピシャな文章を見つけた。


なぜ我々はiPhoneに興奮させられるのか - 日経エレクトロニクス - Tech-On!
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20070123/126729/
 もう一つの要因が,製品の使いやすさを伝達できるメディアの台頭と考えている。ユーザー・インタフェースの専門家たちがいつも嘆いていたのは,製品の使いやすさは往々にして使ってみて初めて分かることだった(関連記事2)。使いやすさは,製品の物理的な形状や操作メニューの構成,機能を表す言葉遣いやユーザーの習熟度など,極めて多岐にわたる要素が絡み合って醸し出される感覚である。これを,時間の制約が大きい放送番組や,誌面に限りがある雑誌といった既存のマスメディアで伝えることは相当困難だ。勢い製品の売り手側も,性能や新機能といった,数字や宣伝文句で表しやすい特徴を強調しがちだった。つまりこれまでの消費者は,使い勝手についてほとんど手掛かりがないまま製品を購入してきたわけである。

 この状況は今や過去の話である。インターネットの普及は,既存のマスメディアの多くの制約を取り払った。何より現在の消費者は,自分で製品を購入する前に,既に製品を使っている人の意見を幅広く聞くことができる。価格.comなどの商品比較サイトは,購入を検討中の消費者の質問と,実際に製品を持つユーザーの回答で溢れている。WWWサイトにはマスメディアにあった時間や誌面の制約がないため,どんな些細な情報にも掲載の余地があり,しかも検索可能な形で蓄積していく。消費者自身が立ち上げるブログの存在も大きい。開発者が想像しなかった利用法をユーザーがブログで発信し,製品のヒットにつながる例も,今では珍しくなくなった(詳細は1/29号の特集記事に)。これらの情報の流通基盤が,製品の使いやすさの伝達に役立つことは確実である。

この人に日経BPの”なぜシリーズ”で「インターフェースはなぜ今、重要なのか?」という本を書いて欲しい。無理か。10年後には話が変わってそうだ。


その他

  • Webアプリケーションのインターフェースの可能性。
  • キーボード、マウス以外の一般に使われうるパソコンの新しい入力デバイスの可能性。

情報革命と言われる中で、情報の流通の仕方の変化だけではなく、それを人間が扱うインターフェースの変化が求められているし、それを後押しする条件も生まれてきているのではないか?

だから、今、インターフェース重要。



なので

デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザイン
デザイニング・インターフェース
―パターンによる実践的インタラクションデザイン


とりあえず、この本を買って読んでみようと思う。

他にもインターフェースと言えば、「Apple Human Interface Guidelines」が有名だけど、絶版になり復刊するも現在ではプレミアがついて手に入らない状態。

英語が読める人なら現在のMac OS Xの状況を反映させた「IndieHIG」が公開されている。

Main Page - IndieHIG
http://indiehig.com/wiki/Main_Page

だれか和訳してorz
読める人にはたぶんオススメ。

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このページは、AUSGANG SOFTが2007年2月16日 15:22に書いたブログ記事です。

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